どーも、しょーへーです。
今回は病院のカルテについて書いていきます。
早速ですが、20、30代の方に質問です。
総合病院を最近受診しましたか。
大病を患ったり、事故にあった方以外の大多数の人は受診されてないと思います。
病院の受診は近くの町医者、眼科を受診する程度ですよね。若者には、総合病院は馴染みがなく未知な部分が多いと思います。
私も成人になってから、総合病院をほぼ受診したことはなく(過労の入院を除く)、未知の世界でした。そんな私がご縁があり数年前から病院に転職しました。働き始めてびっくりしたのが、仕事の媒体が紙媒体が多く、カルテも紙カルテでした。
命に関わる病院こそ、最新のシステムで管理されていると、勝手に思い込んでいたので、カルチャーショックを受けました。
そこで今回はカルテについて書いていきます。
病院のカルテは大きく分けて2種類あります。
①紙カルテ
昔からある紙媒体のカルテです。表紙は患者氏名、性別、生年月日、住所、保険証などの基本情報が載っています。そして2号用紙とよばれる紙に医師が所見(SOAP)を書いていきます。
あとは処方箋の内容、検査結果、紹介状、会計情報などが保管されています。
②電子カルテ
電子カルテ専用のPCにシステムを導入して、カルテを電子化したものです。上記で書いた情報が全て電子で保存されているので、情報の検索や比較が容易にできとても便利です。
今時、紙カルテを使用している病院なんて一部の病院だけでしょと思いますよね。
ところがどっこい!
電子カルテ導入率は、保険医療福祉情報システム工業会(JAHIS)によると、2017年の調査で導入率は全体で34.4%です!
導入率が低すぎます!
病院の規模別で見ていきます。
①900床以上は92.5%
②600床~700床未満で91.5%
かたや中小規模の病院では、
③200~399床は導入率約50%
④100~199床は導入率約30%
JAHISのホームページから引用しました。
詳しくはJAHISのホームページを確認してください。
なぜ電子カルテの導入がなかなか進まないかと言うと、
①導入費用がかなり高い
導入費が数千万円~数億円かかります。もちろん規模によって違います。中小規模病院にとって導入コストが数億円かかるのは、経営的にかなり厳しく、導入を躊躇している病院が多いと思います。
②ランニングコストが発生します。
保守費用、端末の修理代、プリンターのトナー代、紙代などランニングコストが発生します。
③導入作業が大変です。導入後も継続的なフォローが必要です。
中小規模病院はシステム部がないところが多いと思います。また事務員が少なく業務を兼務しています。電子カルテ導入にあたりシステム担当者が必要になってくることや、導入期間中は全職種に負担がかかるので、導入を決断できないと思います。
また電子カルテ導入後もフォローが必要です。
操作説明や、マスタの修正、追加、不具合の修正などが日々発生するので、システム担当者は大忙しです。
今回のまとめ
①カルテは紙カルテと電子カルテがあります。
②電子カルテ導入率は2017年で病院全体の34.4%です。
中小規模病院では30%くらいです。
③導入率が低い理由は導入費用が高い、ランニングコストが発生する、導入作業や導入後のフォローが必要であるなどが挙げられます。
今回はカルテについて書きました。医療業界に携わってない方は驚きの内容かもしれません。
今回の記事で触れてなかった、紙カルテと電子カルテのメリット、デメリットについては後日書きますね。
病院にお世話にならないのが理想ですよね。予防医学をはじめませんか。
病気になるまえに自己防衛をしましょう。
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