どーも、しょーへーです。
このブログは、32歳のおっさんが今から努力をすれば人生変わるのか、様々なことに挑戦してブログの記事にして、みなさんと共に成長していくことを目標としています
みなさんは「IoT」という言葉はご存知でしょうか。
「IoT」は「Internet of Things」の略で「モノのインターネット」と訳されています。
身の回りのあやゆるモノがインターネットに繋がり、私たちの生活をより便利にする仕組みになります。
2020年から開始する通信規格「5G」のサービス開始により、「IoT」は爆発的に普及されると予想されています。
今回のブログでは医療機関においてのシステムや電波の安全性について記事にします。
医療業界においても、通信規格「5G」や「IoT」の普及により、システムや電波の管理を徹底する必要があります。
まずは電波普及の背景から説明します。
1、日常生活における「電波」利用について
私たちの生活において「電波」とは切っても切れない関係です。
ざっくりと、携帯電話、パソコン、テレビ、ラジオ、ワイヤレスイヤホン、ICOKAなどICカードなどに「電波」は必要であり、「電波」無しの生活は考えられません。
2、「電波」、「無線LAN」普及の背景
そもそも「電波」普及の背景は、スマートフォンによるインターネット接続の増加が大きいです。
それまではiモードやFomaなどのパケット通信が主流で、ネットを使ったサービスが少なく通信量が少なかったです。iPhone3Gの登場でスマートフォンが普及して、各企業がネットを使ったサービスに力を入れ始め、インターネット接続が増加していきました。
3、「電波」「無線LAN」需要の拡大
今後は「IoT」の普及により、「電波」「無線LAN」の重要性がさらに増してきます。
今日の医療現場においても、電子カルテや医療用テレメータなどで無線LAN接続がされており、今後さらに無線環境が必要な機器が出てくることが予想されます。
4、医療機関にける無線LAN利用について
医療機関においても無線LANの導入は徐々に広がっています。
①電子カルテ端末の無線LAN接続
ある程度の規模の総合病院では電子カルテが導入されています。
電子カルテ(デスクトップ端末)は有線LAN接続が多いですが、電子カルテ(ノート型端末)では、看護師が移動しながら操作するのを想定して、無線LAN接続にしています。
過去に電子カルテの普及率について記事にしているので参考にしてください。
②業務用PCのインターネット接続
業務用に使用するPC端末が無線LAN接続されています。
③患者サービスとして待合室や入院患者さん向けにインターネット(無線LAN環境)を提供する
上記に挙げたのはほんの一例ですが、医療業界においても無線LANの重要性は徐々に増してきています。
5、通信規格や無線LAN規格の新サービス開始により、通信の安定、速度が速くなる
2020年に通信規格「5G」のサービスが開始予定です。また無線LAN規格においても11ax「Wi-Fi6」が普及します。新サービスの普及により、医療機関でも「IoT」化の流れは必然かと思われます
6、「IoT」化により医療業界が受ける恩恵について
ほんの一例ですが紹介します。
①手術の遠隔操作が可能になる
主治医や世界的名医がどこからでも手術可能になると考えられます。
通信の安定やタイムロスがなくなれば、医師が、自宅や出張先、海外からでも手術が可能になります。
②ウェアラブル型装置の導入
ウェアラブル機とはスマートウォッチなどの身につける機器のことです。
たとえばスマートウォッチ「Apple Watchなど」を入院患者につけることで、状況を管理できるようになります。
たとえば、入院患者さんの身体熱環境、位置情報(無断離院対策)、転倒転落を把握して迅速に対応する、またベットで寝てるときの脈拍数、呼吸数、睡眠状況を測定、検知することができるなどが挙げられます。
これらの情報を電子カルテやナースコールと無線LANで連携することができたら、患者の異常事態にすぐに対応することができますよね。
まとめると、
・患者さんにウェアラブル機を装着して情報を取得する
・取得したデータを電子カルテに送信して蓄積する
・取得データをAIを使い分析する
・分析結果をもとに治療方針を検討、見直す
・患者へフィードバックする
医療業界においても「IoT」化による恩恵は計り知れません。
「電波」「無線LAN」などで便利になりますが不安要素もでてきます。
1、医療機関 無線LAN導入時の注意点
①無線LANが及ぼす影響を考慮する
・周辺利用機器との電波干渉
医用テレメータは患者さんの命にかかわります。医用テレメータとは、患者さんのバイタルサインを遠隔からモニタリングするシステムのことです。 測定する項目は、心電図・呼吸・SPO2(動脈血酸素飽和度)・非観血血圧などが挙げられます。
注意点としては、混信やチャネル設定ミス、他施設の電波が受診してしまう、看護師不注意による電池きれなどです。
・無線LANは電波の出力が携帯電話より低いです。
しかしリスクが大きい場所(OPE室など)では各病院で独自試験を実施するなど、影響がないことを確認することが求められます。
・電波干渉対策
主流の2.4GHzより利用頻度の少ない5GHzを利用するなど、電波干渉をおこしにくい安定した無線体制を整える必要があります。
②安定した無線環境の構築
・医療現場では大量の医療データを迅速かつ確実に送受信するためのLAN構築がもとめられます。電子カルテ(デスクトップ端末)などは有線LAN接続を活用する。
有線LAN接続にすることで、閉鎖されたネットワークを構築しているので情報漏洩リスクは低いです。
③セキュリティ対策について
・無線LAN使用時は、院内ネットワークと患者さんネットワークで分離しておきます。
・不正アクセス対策
無線通信の暗号化(パスワード入力必須)、定期的なパスワードの変更、SSIDを隠すなど。
・端末のMACアドレス情報を無線アクセスポイントに登録して、登録外の端末から接続できないようにする
以上、医療業界の「電波」「有線LAN」の活用と導入時の注意点についてでした。
ITの進化は凄まじく、常に勉強が必要ですが、正しい知識を身につけて、病院サービスの向上などにつなげていきたいですね。
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